「送料無料」って、送料無料じゃない?

ネットショップを覗くと目に飛び込んでくる「送料無料」の文字。
楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングでは送料無料じゃないと購入しない方も多いのではないでしょうか?

それほど、現在のネットショップでは送料無料が当たり前になっています。
そして、「送料無料」というキーワードでとんでもない数の検索がされています。

でも、この「送料無料」どんなカラクリで成り立っているのか考えたことはありますか?

 

 ネットショップといえば楽天。お世話になってます。

 

送料無料の仕組み

送料無料って、まさか、運送会社がタダで持って行ってくれてるとか?
そんなはずはありません(笑)

「送料無料」は正しくは「送料は当社(販売者)負担」です。

商品の大きさ、常温便なのかクール便なのかにもよりますが、

  • メール便で80円〜
  • 宅急便で525円〜+クール便210円〜

宅配会社によっては、もっと安価なところもあるかもしれませんが、当然費用がかかります。

では、この費用はどこで吸収しているのかというと、それは・・・

  • 商品価格に上乗せ
  • 販売会社が負担

このどちらかしかありません。

通常は商品価格に上乗せするんですけど、まれに「あそこのお店も送料無料のお得なセットがあるから、ウチも企画しよう!」と、なんにも考えずに販売会社が負担する場合があります。

完全に赤字になる企画・・・

単価が高い家具や宝石なんかはいいと思いますが、一般常識的な価格の場合、送料を販売会社が負担すると、まず赤字です。

 

よく、テレビ通販で聞き覚えのあるこのフレーズ。
「今だけ!送料無料!!しかも、今から30分以内にご注文いただけると、なんと!もう1つプレゼント!」
でも、これはカラクリがあります。

販売している会社の多くは大手企業で、赤字でいいんです。
なぜなら、目的はお客様の個人情報。
一度購入すると、商品の説明や定期購入の勧め、関連商品の案内など、ダイレクトメールが送られてきます。
最初は赤字でも、その後購入していただいて、利益が出ればいいというわけ。

某化粧品メーカーもスゴイです。
こちらの会社は無料サンプルを出していて、その後の購入率が90%あるそうです。
そのわけは・・・
一度無料サンプルをお願いすると、次回購入いただくまで、電話攻撃。
お客様の悩みやお困り事を伺って、この商品なら解決できます!とアピール。
買わない理由がなくなってしまいます。
何度も電話がかかってくるので、オペレータの方とも親しくなり、ほとんどの方が購入されるそうです。

販売会社もお客様も喜んでいるのであれば、とてもいいことだとは思いますが、ウチのような小さい会社はなかなか真似をするのが難しいです。

 

企業は利益を出さなければいけません。
なぜなら運営できなくなって、会社の永続ができなくなるからです。

商売をわかっていない会社がこういう企画をやっちゃいます。
販売価格が1000円や2000円で送料無料だなんて、何も考えていないか、在庫処分じゃないと、採算がとれるはずがありません。

そうです。ウチのような会社のことです。アホです。

 

バブルが崩壊して以来、商品の価格はどんどん下がっていきました。
価格を下げないと、物が売れなくなってしまったからです。
ですが、そのひずみが食材偽装問題やずさんな管理の問題を引き起こしています。

熟成した日本の経済を盛り上げていくためには、安価なものを追い求めるのはやめて、「品質の高いものを適正価格で購入する」ことが大事ではないでしょうか?