tontonは何のためにパンを作っているのか?
こんばんは!
tontonの店チョです(*^^*)
あっという間にクリスマスが終わって、あと4回寝るとお正月ですね。
時間が経つのが早い早い…
お店をオープンして20年が経ちました。
長くお店をやっていると…いやぁ…いろんな事があったっけ…
「おいしいパンを作りたい」という想いは今も変わりませんが、「何のために作っているのか」は時を経て変わった気がします。
今日はそんなお話です。
tontonがパン作りで大切にしてきたこと

今から20年前。
「地域の方に、おいしいパンを召し上がってほしい」
そんな想いで、夫婦二人、スーパーの中にインストアベーカリーを開きました。
それまで、横浜のポンパドゥルで4年、地元のケーキ屋で1年、地元のパン屋で4年。
修行も経験も積み、喜んでいただけるパンは作れる。
そう信じていました。
ところが、現実は思うようにはいきませんでした。
お客様は素通り。
パンを手に取ってもらえない日々。
焼いたパンの半分近くを捨てることもありました。
何がいけないのだろう…
毎日パンを焼きながら、考える日々が続いていました。
お客様のひと言で変わった、tontonの考え方

ある日、いつも来てくださるお客様が、パンを手に取りながら迷っておられました。
当時接客をしていたきよみさんが「どうされました?」とお声がけすると、こんな言葉が返ってきました。
「このパン、おいしいんやけど、子どもが食べるにはちょっと大きいなぁ。この半分の大きさにならん?」
その場で「じゃあ、明日半分の大きさで作りますので、お昼ごろ来てもらえますか?」とお返事しました。
「来る来る!」
そう言って笑顔で帰られましたが、実は店チョは戸惑っていました。
都会のパン屋で学んだ、おしゃれで完成度の高いパンを作れば、きっと選んでもらえる。
そう思っていたからです。
コッペパンを半分にして、丸めただけのパン。
本当に、こんなパンで喜んでもらえるのだろうか。
半信半疑のまま、翌日そのパンを用意しました。
お客様にお渡しすると、ぱっと表情が明るくなり、こんな言葉をかけてくださいました。
「私のために、パンを作ってくれたっ!」
その笑顔は、今でも忘れられません。
お客様のご要望から生まれた「お子様ロール」

あの日のお客様の笑顔は、店チョの心に強く残りました。
それまで自分たちは、「お客様に喜んでもらえるパンを作っている」と信じて疑っていませんでしたが、実際には「自分たちが作りたいパン」を作っていただけだったのかもしれない。
そう思ったとき、胸の奥がズキッとしたのを覚えています。
お客様が求めていたのは、特別なパンではなく、「子どもが無理なく食べられること」「家族みんなが安心できること」。
その当たり前のことに、ようやく気づかされた瞬間でした。
この経験がなければ、後にいただいた「卵と乳製品を使っていないパンを作ってもらえませんか?」という声にも、きっと応えられなかったと思います。
小さなご要望から生まれたコッペパンは、やがて「お子様ロール」となり、今ではtontonの想いを象徴するパンのひとつになりました。
tontonの原点

パン作りは、自己満足では続けられません。
自分が作りたいパンを作るのではなく、お客様が本当に食べたいパンを作ること。
その先にある「うれしい」「助かる」「ありがとう」という言葉が、私たちにとって何よりの喜びです。
tontonのパンは、いつもお客様の声と一緒に育ってきました。
そしてこれからも、暮らしの中でそっと寄り添えるパンを、一つひとつ丁寧に作り続けていきたいと思っています。
お客様が喜んでくれることが、私たちの喜び。
これがtontonのパンの想いです。
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価格改定のタイミングは、2026年1月1日(木)0:00からとなります。
来年にご注文を計画されているお客様は、12月中にご注文いただけるとお得です。

