新常識!「くるみ」がアレルギーの主役に?

私たちが長年「卵・牛乳・小麦」が三大アレルゲンだと信じてきた常識が、いま大きく変わろうとしています。
最新の全国調査によると、近年、木の実(ナッツ類)アレルギーが急増。
特に「くるみ」が、牛乳を上回る勢いでアレルギーの原因として報告されています。
令和6年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書 | 消費者庁
これは、私たちの食生活や食品の多様化を映し出す、まさに“食の時代変化”ともいえる結果です。
3年ぶりに実施されたアレルギーに関する全国調査。
その注目ポイントをわかりやすくまとめました。
「くるみ」が変えたアレルギーの常識
1. アレルギーの勢力図が変わった
全国6,000件を超える症例を分析した結果、木の実(ナッツ類)が牛乳を抜き、アレルギー原因の第2位に。
特にくるみは、過去の7.6%から15.2%へと倍増。
この急増ぶりについて、専門家も「異例のスピード」と警鐘を鳴らしています。
2. 年齢で変わるアレルギー構造
- 0歳児(赤ちゃん):卵・牛乳・小麦が原因の95%以上
- 3〜6歳(幼児):くるみなどナッツ類が原因の28%に増加
成長とともに、アレルギーの主な原因が大きくシフトしていることが判明しました。
3. 深刻化するナッツアレルギー
調査では、全アレルギー反応の約10件に1件がアナフィラキシー(重篤な症状)に発展。
特にマカダミアナッツなどは、発症時の約20%が重症化。
木の実類は件数・重症度ともに注意が必要です。
まとめ:知っておくべきポイント
- アレルギー構図が一変 ― 「くるみ」が新たな主要アレルゲンに
- 年齢でリスクが変動 ― 赤ちゃん期は卵・牛乳、幼児期はナッツ
- 重症化リスクが高い ― 木の実類は特に注意
食品表示だけでは防げない!ナッツアレルギーのリスク
今回の報告で明らかになったのは、「ナッツアレルギー」が新たな主要アレルゲンとして急増しているという現実。
特にくるみやカシューナッツは、重い症状(アナフィラキシーショック)を引き起こすケースも多く、初めて食べる際には十分な注意が必要です。
一方で、食品表示ミスによる誤食も依然として発生しているので、「表示を守る側」と「表示を確認する側」の両方が正しい知識を持つことが、アレルギー事故を防ぐ大きなカギ。
特にパン屋さんやケーキ屋さんでは、ナッツ類を扱わないお店はほとんどありません(もしかして扱っていないのはtontonだけ??)
原材料表示にナッツが書かれていなくても、製造環境にナッツが存在するケースは多く、アレルギーをお持ちの方は十分な注意が必要です。
ナッツアレルギーの増加は、私たちの食生活の変化を象徴する現象です。
「なぜ発症するのか」「どう防ぐのか」——その解明と対策の確立が今、求められています。
安心して食べられる社会の実現に向けて、一人ひとりが正しい知識を持つことが大切だと感じます。
急増しているナッツアレルギー。パン屋はどうする?
ナッツ(木の実類)アレルギーは、健康志向からナッツを多く食べるようになったが関係しているように思われます。
詳しくは、tontonのコラムに書いていますので、よかったらご覧ください。