無添加パンとは?市販・スーパーのパンとの違いと選び方
スーパーのパン売り場で、袋をくるっと裏返したことはありますか?
原材料の欄を見ると、小麦粉、砂糖、油脂…と続いたあとに「/」があって、その後ろにカタカナや横文字が並んでいます。
「イーストフード」「乳化剤」「V.C」…
これ、何なん?と思いますよね。
実はこの「/」から後ろが、食品添加物なんです。
食品表示のルールで、添加物は原材料と分けて書くことになっていて、「/」で区切るのがよく見る書き方です。
無添加パンを探すなら、まずここを見るのがいちばん早いと思います。
市販のパンに入っている、あのカタカナの正体は?

よく見かけるものを、パン屋の目線で紹介しますね。
イーストフード
イースト(パン酵母)のごはんです。
発酵を安定させて、毎日同じようにふくらませるために入れます。
乳化剤
水と油をなじませて、パンを長く柔らかく保ちます。
名前に「乳」と付いていますが、乳製品ではありません。
「乳製品ですか?」というお問い合わせ、本当によくいただきます。
紛らわしいから「仲人剤」って名前にしてほしい…と、tontonは前から言っています(笑)
V.C(ビタミンC)
小麦のたんぱく質を強くして、ふくらむ力を助けます。
保存料・pH調整剤
カビや雑菌が増えるのを抑えて、日持ちをよくします。
tontonも、昔は使っていました…
tontonも、お店を始めたころはパン品質改良剤に頼っていました。
それがないと、ふわふわのパンは焼けないと思い込んでいたんですよね。
無添加に挑戦して、イーストフードとpH調整剤はやめられました。
でも、乳化剤とビタミンCだけは、どうしても抜けなかったんです。
抜いて焼いてみると…
ふくらまない。
翌日には固い。
やっぱり無理なのか…と何度も思いました。
そこで出会ったのが、小麦からつくった酵素でした。
乳化剤とビタミンCの代わりに働いてくれて、焼いているうちに熱で役目を終えます。
これで焼いてみたら、前より柔らかくて、小麦の甘みがふわっと出たんです。
おいしくなってしまいました(笑)
保存料とpH調整剤は、焼きたてを瞬間冷凍しているので、そもそも要りません。
イーストフードは、生地を低温でじっくり熟成させることで、要らなくなりました。
ここまで来るのに、10年かかりました…(^_^;)
スーパーで「無添加」を探すときに見てほしいところ

「無添加」の文字より、「/」の後ろ
パッケージの表に大きく「無添加」と書いてあっても、何が無添加なのかは商品によって違います。
「保存料無添加」で、ほかの添加物は入っている、ということもあります。
だから、表の文字より、裏の原材料の「/」の後ろを見てください。
そこに何も書かれていなければ、表示が必要な添加物は使っていないパンです。
ちなみに消費者庁は2022年に、「無添加」とだけ書くような分かりにくい表示を見直すよう、メーカー向けのガイドラインを出しています。
これからは、もう少し見分けやすくなっていくはずです。
日持ちの長さも、ヒントになります
常温で何日ももつ袋パンは、それなりの工夫が入っています。
添加物を使わずに焼いたパンは、すぐに固くなったり、カビたりしやすいんです。
tontonが焼きたてを冷凍でお届けしているのは、このためです。
中に入っている具も見てください
パン生地が無添加でも、クリームやハム、ウインナーには添加物が入っていることがあります。
正直に言うと、tontonもそうです。
tontonのパン生地は食品添加物を使っていませんが、フィリングやハム・ウインナーなどの具には、添加物を使ったものもあります。
なので、tontonでは生地も具も含めて添加物を使っていないパンだけを、「無添加パン」のコーナーに集めています。
デニッシュ食パンやメロンパン食パンは、そこに入っていません。
ちょっとややこしいですが…ウソはつきたくないので(^_^;)
アレルギーがあるおうちにも

tontonのパンは、卵・乳製品・ナッツ類・ごまを工場に持ち込まずに焼いています。
無添加のパンを探していたら、たまたまアレルギーにも対応していた。
そんなふうに出会ってくださる方も、いらっしゃいます。
家族の中にアレルギーの子がいても、いなくても、同じパンをみんなで食べられるんです。
小麦は使っているので、小麦アレルギーの方はご注意くださいね。
みなさんは、パンの袋の裏、見たことありましたか?
今度スーパーに行ったら、ぜひ「/」の後ろをのぞいてみてください。
無添加のパンだけを集めたコーナーは、こちらです。

