食品添加物とは?有用性と危険性の比較

食品添加物とは?有用性と危険性の比較

コンビニやスーパーで食品を購入すると、必ず目にする「食品添加物」 テレビや書籍、ネット上でも食品添加物についての危険性が警告されています。

「無添加のものしか食べません。」との声もよく聞かれるようになりました。

そもそも食品添加物とは何でしょうか?

 

食品添加物とは一体なんなのか?

食品衛生法では、「食品の製造の過程において又は食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物」(4 条2 項)と食品添加物を定義しています。

なんだか難しい表現ですが、簡単に言うと

  • 食品を加工しやすくする
  • 保存性を良くする
  • 見栄えを良くする

ために添加するものと言えそうです。

 

以前当店で使用していた食品添加物。TU-B-03

以前当店で使用していた食品添加物。TU-B-03

危険性がないことは確認済みでしたが、イーストフード、大豆由来の原材料を使用しているため、使うのを止めました。

 

食品と食品添加物との違いは

  • 食品・・・それ自身をそのままで食べることができるもの又は調理をすることによって食べることができるもの
  • 食品添加物・・・食品を作ったり、保存したりするために一定の目的をもって意図的に使われるものです。

このために食品添加物は、原則的には、それ自身を食品として食べることはありません。

 

現在、厚生労働省では1500種類以上の食品添加物を指定しています。

指定されていない食品添加物を使用することは禁じられています。

そして、指定された食品添加物を使用した場合、表示義務が定められています。

 

食品添加物の歴史

古代より人間は食品の保存性を良くするために知恵を絞りました。

天日干しにして最近の繁殖を抑えたり、煙でいぶすことで肉を食べやすく保存性をよくしました。

また、1000年以上前から中国より伝わった豆腐やこんにゃくは、「にがり」が使われたり、「消石灰」が使われたりしてきました。

 

その後の科学技術の進歩に伴い、有効成分だけを取り出せるようになり、さらに近代の合成化学の発達により、有効成分が化学的に合成できるようになりました。

こうして、天然にはわずかしかなかった添加物も、化学的に合成したり、天然物から抽出したりすることで、簡単に利用できるようになったのです。

 

ところが明治以降、有害物質を含む着色料等による中毒事件がたびたび起きたため、昭和23年に食品衛生法が施行され、危険な食品添加物は使用禁止にするという規制がなされました。

その後、昭和32年に食品衛生法が大改正を行い、食品添加物の規格基準が徹底され、その後も見直し改正されています。

 

食品添加物の分類

日本で認められている食品添加物は4種類に分類されています。

指定添加物

食品衛生法に基づき厚生労働大臣が指定するもの

既存添加物

既に日本で広く使用されており、長い食経験があるもの

一般飲食物

一般に飲食されているもので、添加物としても使用されるもの

天然香料

動植物から得られる天然物質で、食品に香りを付ける目的で使用されるもの

 

当然ですが、添加することにより粗悪な食品をごまかしたり、食品の栄養価を低下させたりする物質は指定されません。

また、病気の治療や医療効果を目的とするものも認められません。

 

食品添加物の安全性の評価

食品添加物の安全性の評価

いくら保存性が良くなったり見栄えが良くなったりしたとしても、害がないものでなければなりません。

厚生労働省では、ラットやマウスなどの動物実験で、食品安全委員会や国際的な機関が 無害と確かめた量(無毒性量)の通常1/100の量を、食べ物に使うことのできる添加物の量としています。

また、食品添加物に有害な不純物が含まれていると、その不純物によって健康に悪影響を及ぼす危険性があります。

 

そこで、食品添加物の純度や添加物を製造するときに生じた副産物やヒ素、重金属など有害な不純物の上限値などの「成分規格」を定めています。

さらに、種類によっては、その食品添加物をたくさん含む食品を大量に食べると、健康に悪い影響が出る可能性があります。

どの食品にどのくらい使っていいのか、「使用基準」が定められています。

 

簡単にまとめると・・・

難しいことをたくさん書いたので、頭がクラクラしてしまいますが、簡単にまとめると

食品添加物とは・・・

  • 食品を加工しやすくしたり保存性を良くしたり見栄えを良くするために使うもの。
  • 天然のもの、合成のものを含めて4種類に分類されていて、厚生労働省で指定されている食品添加物以外は使用できない。
  • 動物実験を行い、安全を確認している量の1/100の量を、食べ物に使うことのできる添加物の量としている。

 

ここまで調べてみると、現在の日本では、基本的に食品添加物に危険性はないと結論づけてもよさそうです。

ですが、ほとんどの方は「食品添加物は危険!」と感じられているという現実。

それはなぜなんでしょう?

 

食品添加物は本当に危険なのか?

食品添加物は本当に危険なのか?

毎日の生活のために、食べるということは必要不可欠ですが、食品添加物について強い不安を持っていると思います。

 なぜ不安なのかというと、

  • 役所が信用出来ない
  • マスコミの報道で食品添加物は危険と言っていた
  • 食品添加物は危険とする書籍やネット上の情報から
  • 学校で危ないと習った

という情報から。

 

確かに、第二次世界大戦後の混乱期には、現在のような食品添加物についての規制がなかったために、「森永ヒ素ミルク中毒事件(昭和30年)」「チクロ騒動(昭和44年)」「AF-2騒動(昭和49年)」など、食品添加物が人に健康被害をもたらすという事件が起こりました。

その後、厚生省が食品衛生法を改正し、安全性の規定を定めました。

それ以来、健康被害の報告はされていません。

 

食品添加物を使うリスクとは

ところが、改善の報告は国民に伝わりません。

テレビのワイドショーで危険性を誇張されるようなことが放映され続けています。

ゴシップ誌と同じように、「危険」は注目を浴び、視聴率が上がるからです。

 

何がガンの原因と思うか?

「何がガンの原因となると思うか?」というアンケート結果を見ると、明らかに主婦と専門家の見解が違います。

なぜなら、ほとんどの主婦の情報源がマスコミと口コミだから。

 

だからといって、「食品添加物バンザイ!」「もっと食べましょう!!」ということではないです。

添加物は使わなくても良い物ならば使わないほうがいい。

単品での食品添加物の試験は、厚生労働省の方で薬の試験並みに厳重に試験をしています。

 

ところが、平成18年頃、清涼飲料水に使われている安息香酸ナトリウム(保存料)とアスコルビン酸(ビタミンC、酸化防止剤)が水に含まれる微量の金属が触媒作用により、発がん性の可能性があるベンゼンが清涼飲料水中に生成していたことが明るみになりました。

その後自主回収、清涼飲料水に安息香酸ナトリウムの使用を禁止し、現在は心配の必要はありません。

当然安全を確認して使用の許可をしているのですが、2種類以上の食品添加物による有害性は確認していません。

これが食品添加物のリスクです。

 

食品添加物は安全のために使用するもの

もし、すべての食品添加物を禁止すると・・・コンビニやスーパーで買える加工食品は、ほぼ皆無です。

おそらく一日中、誰かがお家で安全な食事を作らなければいけなくなります。

昔の日本のように。

 

食品添加物のことも含めて、ものには光と影があります。

正しい情報、間違った情報は氾濫しているので、正しい情報を身に付ける術を持つことが重要だと思います。

 

日本の食料自給率はカロリーベースで自給率は40%しかなく、このように食料自給率の低い国は先進国では世界で日本だけです。

さらに、耕地面積ベースでは自給率はわずかに25%にしかすぎません。

つまり、食料が輸入できなくなると、日本人は今の4分の1の食料で生きていかなければなりません。

 

なのに、その1/3を捨てているという現実。

地球上では約8億人の人たちが、現在でも飢餓の状態にあります。

食品を捨てないためにも、食品添加物と上手に付き合う方法を改めて考える必要があるのではないでしょうか?

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